キッチン物語
ブログご無沙汰でした、今日は月末、あっという間に2月が終わります。昨日から寒さも緩んでリフォームにも良い季節になりました。今日は珍しいキッチンリフォーム現場のお話しです。写真はとても綺麗なキッチンですが実は新築のマンションのキッチンなのです。お客様のご希望でこのキッチンを撤去してリフォームする事になりました。
リビング側からはこんな感じです。このお見積りは去年の12月にありました。しかし12月の時点ではまだ引き渡しが終わっておらず室内を見る事が出来ませんでした。とりあえず図面等の資料を元に見積もりを進めました。しかしそこで問題がひとつ出ました。
今回お客様が選択したキッチンの天板がタカラの天然石の天板で重さ140キロ、長さ3m弱、幅1m以上のアイランド型でした。
天板というものは折りたたむ事が出来ません。現場は1階ではありません。地上から搬入するにはエレベーター又は非常階段から搬入しなければなりません。又そこまでは可能としても玄関からリビングキッチンまで入るのかが疑問です。図面から見ると難しいかなぁという予想です。そこでメーカーのタカラと話し合い模型を作って現場に入れて見ようという事になりました。その模型がこの写真です。タカラさんが作ってくれました。
しかしこの時点でもまだ引き渡しが済んでいません。しかし1月15日だけは内覧会があり入れるとの事でこの模型持参でお客様と同行して見る事が出来ました。結果は搬入不可能でした。引っ越しは2月15日と決まっていますので日がありません。その時点では色々なプランを練っていたので最後にご提案した方法は天板だけをクレーンで上げてベランダから搬入するというやり方です。私25年リフォーム屋やっていてこの方法は初体験です。この天板は天然石ですから割れる事があるそうです。トライするか商品を変更して頂くか・・・・・
最後の判断は私にあります。お客様のご希望を叶うためクレーンで上げる事にしました。
こちらがその時に使用したクレーン車です。クレーン業車さんは私は知らず当社の専属大工さんの旧知のクレーン業車さんでした。仲間の力は偉大です。
そして搬入が始まりました。この写真はベランダからの画像です。
当日は天気にも恵まれ当社の職人さん、メーカー、総勢10名が集まりました。写真がベランダに搬入する所です。マンションの躯体に傷つかないようにサスマタも用意してクレーンのワイヤーが外壁に当たらないようにしました。このサスマタが大変役に立ちました。
そして見事完成しました。素晴らしいキッチンです。
天板が室内に搬入出来た時私実は目がウルウルきました。天板が割れたらどうしよう?なんて考える日々がありましたので安堵のウルウルでした。無事に終わったから言えるのですがこの仕事で又成長できました。この仕事をあたえて下さったお客様とこの仕事のために力を貸してくれた良心会の職人チーム、メーカー、取引先、社員、全ての人に感謝申し上げます。
こういう仲間がいて私は幸せです。このチームが当社の最大の力であり自慢でもあります。